ウオタニのフルパワーキットを取り付けてみたいな~的な事をパワーチェックの記事に記載しましたが、あのあと、このキットも物価上昇の煽りを受け、2割ほど値段が上がり、11万円を超えることになってしまいました。
流石に11万は厳しいなぁ~ということと、特に不具合が出てなかったのでフルパワーキット熱が冷めていました。
若干忘れかけていた12月、新品が安く出品されていたので速攻ゲットしました。
取付の前にASウオタニ製SPⅡフルパワーキットとは?から簡単にご案内。
フルパワーキットの特徴
1.ハイパワーイグニッションコイルで、放電エネルギーがノーマル比 2倍!
2.5〜10種類の点火マップ(カーブ)を選択可能(各機種専用開発)
3.レブリミット設定可能(200rpm毎)
古いバイクは経年劣化も相まって、火花のチリが悪くなり、徐々にバイクの調子が悪くなっていき、ある日突然、エンジンがかからなくなる事とも・・・
特にVmaxはとんでもない熱を発しますので、電装系には相当な負荷がかかっていると思われ、イグニッションコイルが割れることは、Vmaxあるあるとして語り継がれています。
渋滞に巻き込まれたときに発生するアイドリングのばらつきなんかも、ファンが回り、電圧が弱くなり、プラグからの火花が弱くなっていることが原因の1つと言われています。
そんなとき、ASウオタニ製SPⅡフルパワーキットの出番となります。
ノーマルの2倍の放電エネルギーの強い火花により、加速時、アイドリング時に安定した状態を保つことができます。
ネットでのレビューを見ると、寒い時にでもチョークなしでエンジンがかかるとか、渋滞に巻き込まれてもアイドリングが不安定にならないなんてことが散見されます。
また、吸気系、排気系をチューニングしているマシンにも対応できるように、10種類のVmax専用MAPが設定されているので、自分のバイクに合わせて、簡単に変更できる点も楽しいところでしょう。
Vmaxではないですが、ASウオタニ製SPⅡフルパワーキットの詳細な情報は以下を確認すると良いでしょう。
では作業に入りましょう。
取付の前にプラグコードの簡単な加工があります。
プラグコードを適当な長さに切って(自分はノーマルの長さから+5cmほど)、ゴムのキャップをかぶせます。
一見簡単に見えるキャップかぶせ、キツキツなのでシリコンスプレーで滑りをよくしてかぶせました。
イグニッションコイルのブルーのステーがカッコ(・∀・)イイ!!(でも、見えませんw
お次は大事な大事なコントローラーの取り付け。
イグニッションコイルを交換する前に、ノーマルのイグニッションコイルとウオタニのコントローラーでエンジンが問題なくかかるかを確認します。(説明書通り)
もともと取り付けられているイグナイターを取り外し、入れ替えます。
イグナイターを外すにはエアクリーナーボックスやサブメーター等々、いろいろ外しておきます。
フロントのイグニッションコイルにアクセスしやすくするため、キーシリンダーも外します。
配線がちょっとスパゲッティ気味になっているので気を付けて外します。
・・・元に戻せるかちょっと心配になる・・・
イグナイターはとても狭いところに設置してあるので、知恵の輪のような感じで苦労しながら外しました。
外したイグナイターとSPⅡコントローラーの比較。
結構小さいのでVmax側にスペースができるのがちょっとうれしい。
コントローラーを取り付けエンジンON → 問題なくかかりました。
お次はイグニッションコイル。
簡単なリア側2つを交換します。
イグニッションコイルを取り付けている+ネジが固着しているので、+3のドライバーを使って、ネジ穴をつぶさないように気を付けて回せば簡単に交換できます。
しかし、なんでこんなに力がかかるところを+ネジにしているかなぁって、いつも思います。
さて、最後の難関、フロントのイグニッションコイル交換です。
どのサイトを見ても「交換は大変」ということが書いてあり、やる気がなくなりますが、やるしかない。
フロント左側はなんとかドライバーが入ります。
ネジ山を潰さないように細心の注意を払い、押しつけ7割、回し3割を心がけます。
が、・・・回りません・・・
何でプラスネジなんだよw 六角ネジならすぐ外れるのにさ・・・
力が入りに難いってのが一番の理由なのですが、ステーが外せないので少し悩みます。
ここは焦らず、イグニッションコイル2つ分のネジ4本にラスペネを吹いて2,3日放って置くことにしました。
ジワジワとネジ山に浸透していってくれることを願います。
念のために貫通ドライバーで弱めに叩いておきました。
後日、同じようにネジを回してみたら・・・ヌルッとした感覚で外れました。
バイク屋行きにならなくて良かった~~
フロント右側はイグナイターが取り付けられていたステーを外さないと恐らく無理です。
このステーが外れれば簡単なのですが、メインハーネスが邪魔して外れません。
なので、できるところまでずらして、なんとかドライバーを突っ込みます。
ドライバーが入ればこっちのもんです。ラスペネの効果もあり、ヌルッと回りました。
イグニッションコイルの取付時はまたボルトが固着しないように、スレッドコンパウンドを吹いて締め上げます。
仕上げはエンジンとプラグキャップの隙間です。
Vmaxノーマルのプラグキャップはよく考えられてて、プラグの穴に水が入らないようにガードしてくれます。
フルパワーキットに含まれるNGKのプラグキャップはノーマルより若干細いため、隙間ができます。
このままにしておくと、雨などが入っていき、プラグが錆び錆びになります。
これをなくすべく、いろいろ調べて、熱に強いフッ素ゴムのOリングを買ってみました。
左がプラグキャップのみ、真ん中がOリングを装着したものです。
写真を大きくしてみると、隙間が埋まっていることがわかると思います。
うん、ぴったりはまった!
参考までに試したOリングは右の品番となります。内径23.5mmです。
チューンアップ後のVmaxさんです。
どこから見てもノーマルです。だが、それが良いw
次回の実走レビュー、お楽しみに~
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