プロローグ
ライトカスタム最後の関門、それはキャブ(個人的意見)。
ヘビーなカスタムはいろいろ大変なので、乗りやすく、そこそこ速く、お財布に優しく、乗っていて楽しいライトカスタムが自分の目指すところ。
ちなみに、走りに影響するライトカスタムとしてはマフラー、エアクリーナー、前後サスペンション、点火モジュール、ハンドルまで変更しています。
今の走りでも満足しているけど、せっかくのキャブ車なんだからいつかはFCR、HSRなどの強制開閉式キャブを装着して走ってみたいという野望はありました。
セールのタイミングで買おうと思っていたら、Yahoo!ショッピングでPayPay祭りが開催されるとの通知を受けたので、HSR42を買うことにしました。
なぜHSRに?
やはり男のキャブと言えばFCR!これは間違いない。ZZ-R1100を乗っていた若かりし頃から憧れていました。
結局FCRになるんだろうなと思いつつも、Google先生に聞いてみました。
FCRのメリット
・スロットルを開けたときのツキはダントツ
・加速もダントツ
・始動性が良くなる
・燃費が比較的良い
FCRのデメリット
・なんといっても高い
・ハーレーらしい鼓動がなくなる
・常用回転域が高くなる
う~ん、高いのも痛いけど、ハーレーらしくなくなるのはちょっとね。
純粋に加速を楽しむならハーレーじゃない方がいいですし。
ということで、別のを探していたところMikuniのHSRがいいぞ!という情報がわんさか出てきます。
HSRのメリット
・スロットルを開けたときのツキはそこそこある
・加速もそこそこある
・低速でのドコドコ感がある
・始動性がまぁまぁ良くなる
・燃費が比較的良い
・スポーツスター・ポン付け(イージー)キットがある
・ハーレー専用品として開発されたので相性はバッチリ
・FCRと比べ安い
HSRのデメリット
・加速ではFCRに劣る
・造りがそこそこ雑(日本製とはどこにも書いていない。組立はメキシコ)
・燃費がCVキャブに比べ若干悪い
デメリットを上回るメリットなので、HSRにすることにしました。
とりあえず、インマニとキャブ側のシールを購入して取り付けに備えます。
取り付け
ポン付けキットなので手持ちの工具で行けると思いましたが、今後の自前メンテナンス&セッティングのためにいつものバイク屋さんで教えてもらいながら取り付けてみました。
詳しい取り付け方法に関しては他のサイトの方が参考になると思い、割愛します。
各サイトにあったとおり、キャブとエンジンのフィンとのクリアランスがヤヴァイ。
エアクリーナーはS&Sを付けていますが、別のエアクリーナーなどを付けていたらフィンを削るとかしないと干渉してしまう可能性はありますね。注意が必要です。
取り付けサイトにはどこのサイトも「チョーク(本当はエンリッチナーだけど、以下チョークで統一)ケーブルはノーマルのCVキャブのものを流用する」と書いてあり、説明書(英語)にも書いてあります。
OKっとばかりに、チャッチャっと組んで、取り付けました。
この適当さに、後々後悔することを今はまだ知らない。
キャブ側のシールは傷んでなかったけど、念のため新品に交換。
取り付け後のテスト走行
最初の印象、凄くスムーズ。
出だしはもう少しギクシャクするかなと思ったら、CVとほとんど変わらない。
あれ?あまり意味なかった?と思い、スロットルを回したら、ズドドドド~と加速。
CVの加速が「ドドドドド~」だとするならば、「ズドドドド~」。
なかなか、表現が難しいのですが、明らかに全域でトルクが3割増しぐらいになっている感じです。
フルスロットルにするとフロントの接地が怪しくなるぐらい加速します。
スポーツスターは6000回転でレッドゾーンなので、調子に乗るとあっという間に回り切っちゃいますので、気をつけねばなりません。
あと、回してばかりいると燃費もヤヴァイのでこちらも気をつけねば。
あと、ネットの噂通り、鼓動感というか振動がなくなるどころか、少し力強くなっている感じです。
走っているとエアクリーナーからの吸い込み音が、さらにテンションをUpしてくれます。
キャブの調子を見るときにスロットルの開度によって、息継ぎしたりする場所を見たり、スロットル全開から全閉にしてアフターファイアーの具合を見ますが、さすがのポン付け、何も変えなくて良さそうです。
念のため、マフラーをボマーにしているので抜けが良くなっていることを見越して、パイロットエアスクリュー(PAS)を標準の2回転戻しから1回転締めました。
メーカーは、排気系を弄っているならメインジェットを標準の#160→#165にすると良いよ!とのことでしたが、調子が良いのでそのままの#160を選択。
この辺はあとで変更してみて楽しめるのが、キャブ車の楽しみですよね!
ちなみにHSR42イージーキットにはメインジェット#155、#160(標準)、#165が付いてきます。
スロージェットは#25のみ付いていますので、#22.5と#27.5を購入してみました。
それではここで、ノーマルとHSRの比較動画を見てみましょう。
まぁ、素人撮影なので分かりづらいですが、CVの場合、スロットルをあおると「ガフッ」となりますが、HSRはなりにくいです。
吸い込み量が上がっていることも分かるかと思います。たぶん。
早速トラブル。アイドリングが安定しない&黒煙吐く
取り付けから一週間、燃費も計測しておきたいから少し走ってみようと、チョークを引っ張りエンジン始動。快調に一発でかかり、元に戻す。
その後は、暖気のため少し待ちますが、どうもアイドリングが不安定。
回転数を上げても、どうもエンストしてしまう。なんかおかしい。
エンストする前にスロットルをあおると、マフラーから黒煙がw
明らかに混合気が濃い時の症状。
チョークは戻していることを確認。走れないほどではないので、急いでバイク屋へ。
原因はスタータープランジャーのスプリングw
もう一度、キャブを外し確認してみる。
一番怪しいのは自分で組んだチョークケーブルの部分。
バラしてみたら、ハイ、確定!
チョークを戻したときにバネが短いからプランジャーが完全に戻りきらず、濃い状態になったと想定されます。
なんてアホな失敗だ・・・
まぁ、失敗して得られた知識もあるので、良しとする(ポジティブ)
元に戻す際にS&Sのエアクリーナーの位置が悪かったので、スペーサーをワンオフしてもらってぴったり装着。
これでエンジンをかけたらアイドリングはバッチリ安定。
これからは説明書を読みますね。
たまにアイドリングが下がり、エンストするときがある。なぜ?
大きなトラブルじゃないけど、普通に走っていて信号待ちなどで止まろうとすると、アイドリングが一瞬下がることに気づく。
- スロットルOFF
- エンブレ
- スピードが落ちてくるので、クラッチ握る
- アイドリングが500rpmぐらいに落ちる ← これ。
- 少し(1,2秒)するとアイドリングが元に戻る(800~900rpm)
Twintecを入れているので、500rpmぐらいに落ちてもエンストしにくいのですが、タイミングによってはクラッチを握るとエンストすることがあります。
もちろんクラッチの調整は問題ありません。
これもまずは、ネットの先輩の意見を聞くため、調べまくる。
あまり似ている症状はなかったのですが、以下の特徴より2次エアーを疑いました。
- アイドリングが不安定(でも、ずっとではない)
- 中速、高速域は問題ない(問題ない)
- アフターファイアーがでる(でない)
2次エアーの確認は疑われる場所(ハーレーの場合、インマニが一番怪しいとのこと)に、ブレーキクリーナーをシュッとするとアイドリングが不安定になるとのこと。
早速やってみたところ、ビンゴ!エンストしました。
どうも、フロントのインマニだけでリアは問題なさそうでした。
だから症状が軽かったのだと、勝手に解釈してみました。
で、インマニのシール交換となるのですが、インマニボルトがこれまたヤヴァイクリアランスで取り付けられている。
普通の六角やボックスは入らないので、ネットの先輩方は専用工具を買え!とのこと。
言うとおりにしました。
シールは準備してあったので、休みの日にでもバイク屋だ~
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