Vmax、キャブオーバーホールへの道その5 セッティング編　今度こそ最終回？

前回は、ポン付けノーセッティングで行けるかな？と甘い希望も一瞬で打ち砕かれ、5500rpmから吹けない症状が出ました。

今回は燃料が濃いから中高速域でカブっているとの予測から、薄いセッティングにしていこうと思います。セッティング地獄モードにならないといいなぁ・・・

こちらのサイトを参考に、作用域に応じて徐々にセッティングを変えていき、トライアンドエラーで攻めていきます。

まずはパイロットエアスクリューを2回転半からいつもの2回転へ　→　変化なし

フルパワー仕様にしたので＃９０→ 最終型指定の＃１００へ　→　変化なし

キースターの説明書から、中速域でぼこつく場合はジェットニードルをR　→　Lに替えるとのことなので変更。　→　変化なし

あー、これはヤバいヤツだｗ

次は最後のメインジェットとなるのですが、コイツを交換するには、キャブを再度バラバラにする必要がある。絶対にやりたくねぇ～ｗ
何かほかにやることはないか？？本当にない？と自問自答。
あるといえば、パワーフィルターから純正のエアクリーナーにすることぐらい。

こんなので治るわけないだろう…半分あきらめの境地で変えてみました。
純正のエアクリーナーを付けて、ダミータンクをするとなぜか閉まりが渋い。
さらにブルーになるなか、試運転へ。

え？？治った？？
レッドゾーンまでスムーズに回る。
うれしいやら悲しいやら、複雑な気持ち。
色気出してパワーフィルターなんて取り付けなければ、ノーセッティングのポン付けで終わったのか・・・

結論、パワーフィルターでは負圧型のノーマルキャブでは負圧が発生させられないってことなんですね。
だから、Vmax1200＋K&Nパワーフィルターの記事って全然ないんだなと自己解決しました。
そして、K&NパワーフィルターはFCRなどの強制開閉式キャブやダイノジェット用ってことで理解しました。

さて、原因が分かったので、これまで行ったセッティングは全戻し。
その際、気になったダミータンクの締まりの渋さの原因を調査したところ、怪しい箇所が。

インシュレーターに微妙に入っていない。こいつが原因っぽい。
バンドを緩めてキャブを押し込むも、入らない・・・何故だ？？
力任せにやってドツボにはまるのはネタには良いが、そこまで体は張れないので、新品のインシュレーター（もちろん中華、純正の1/7の1,589円！）を購入し、取り付け。

安いけどちゃんと取り付けられ、動作も問題ありませんでした。
コスパを重視するならお勧めです。

元々ついていたインシュレーターはカチコチでしたが新品はやわらか～い。
バンドは国内版と最終盤でネジの形状が違う。最終版は締めすぎないようにカラーが入っています。

キャブをはめ込んだらスポッと入りました。
やはりインシュレーターが固くなっていたんですね。
最後はエアクリーナーを取り付けて終わりですが、エアクリーナー時に、いつも入らないブローバイのパイプを簡単に入れるべく、ひと工夫。

内径16㎜のホースを適当に切って、継ぎ手で元々のブローバイパイプに取り付けて合体。
購入したホースは程よくコシがあり、ホースを支えながらエアクリーナーボックスをはめ込むとスッと入ってくれました。
これで整備性がアップしました。良かった良かった。

最後の作業、同調作業に向かいます。

天気がいいGWにどこにも行かず同調しているシュールな映像ですが、バイクが絶好調ならいいんです！

こんな感じで勘弁してやるぜ。
帰り道でVboostまでぶち込んで、作業終了～～～

キャブ購入から３か月ほどかけて全作業終了という長編となりましたが、何とか完走できました。
時間もお金もかかりましたが、キャブの構造、オーバーホールの方法、セッティング方法（無駄な作業だったけどｗ）などなど得られた知識はプライスレス。
次はエンジンオーバーホールか～なんて夢を見ています。