2023年末に何気なくアップガレージのサイトに行ってみたら、今は廃版となっている住友製のモノコックキャリパー、通称MOSキャリパーが売られているじゃありませんか。
このMOSキャリパー、青、銀、紫などがあり、今回買ったのは金。
この金MOSを探していました~ 価格も相場よりも安い!
これはサンタさんからの有料プレゼントだ~(なんのこっちゃ)ということで即ポチ。
MOSキャリパーはモノコック構造なので、剛性が高く、効きも良く、見た目も良し(個人差あり)なのでV-MAX等、ヤマハ車の定番カスタム。
金MOSはそれに加え、一部のキャリパーのピストンがアルミでできているため、それ以外のMOSキャリパーより軽く、消耗品のシール類が他のMOSと比べ半額! 純正のキャリパーと比べると1/3。
すべての金MOSがアルミピストンじゃないというのが少々ややこしいのですが、見分ける方法もあります。(マニアック)
この2つ、どちらも金MOSですが、左がアルミピストンで右が鉄ピストンです。
違いが判りますか?
アルミピストンの金MOSには矢印の部分に穴が開いています。
何のための穴かわかりませんが・・・
そんな高性能と低維持費を兼ね備えた金MOSですが、2002年式のR-1などハイパフォーマンスモデルのみ装着さえれた高級品、また、住友の後を引き継いだ「ASブレーキシステムズ」がバイクのキャリパーを作ってないこともあり、今となっては程度の良いものはあまり数が出回っていません。
そんな金MOSを運よく安く手に入れられたので、オーバーホール&取り付けをしてみたいと思います。
オーバーホール編
ピストンツールを使ってピストンを抜きます。
固着はなくすぐ抜けました。ただ、ピストンの口径がピストンツールのそれのほうが大きく、入らなかったので、ピストンツールを少し削りました。
ありがちなダストシール・オイルシールの溝のカスは殆どなく、きれいなものでした。
これは当たりをゲットしたぞ!と思いながら洗浄が完了しました。(大みそかの夜w)
アルミピストンはどの程度軽いのか確かめるため、組み上げする前に純正の住友製キャリパーのピストンと比べてみました。
アルミ小22.1g、アルミ大26.6g
鉄小43.9g、鉄大51.8g
キャリパー1つ分で、大体半分の約100gの軽量化。
これがブレーキのタッチにどの程度影響があるのかはわかりませんが、なんか誇らしい(謎
計量が終わったところでシールをMonotaroで注文し組み上げ。
ついでにブリードスクリューも新品にしたかったので一緒に注文。
シールは以下の合計5,236円。
5PW-25803-00(1,309円) x 2
5PW-25803-10(1,309円) x 2
ちなみに純正のシールは・・・
3HE-W0047-50(¥4,059) x 4
なので、16,236円!高ぇぇぇぇ。実に3倍なのであります。
ということで、アルミピストンMOSは車検時に毎回シール交換ができるってことですね~
ダストシールとオイルシール、ピストンにシリコングリスをヌリヌリして組み込みます。
パッドシムは付属していなかったので、SBSのブレーキパッドシムを購入し取り付け。
ブレーキパッドはデイトナのハイパーシンタードパッドをチョイス。
角をルーターで削っておまじない。
ピンとパッドにシリコングリスをヌリヌリして、組み上げ完了。
なかなか美しい。
V-MAX取り付け編
本来ならブレーキホースもメッシュにしたいところなのですが、あくまで高性能ノーマルルックV-MAXを目指しているので、とりあえず純正のホースのまま取り付けることにしました。
取り付けピッチは100mmなので、ぴったり。でも、純正と金MOSのホース取付位置が違うため、取り回しが厳しい・・・ なんか無理やり感が・・・
見た目にもよくないのでこいつで止めることにしました。
KITACOのハーネスクリップでホースが邪魔にならないようにしました。
まぁ、当面はこんな感じでいいか。
しっかりエア抜きをして、ノーマルホースでもガッチガチになりました。
純正のキャリパーとタッチが全然違います。前はエアを噛んでたのかな?
あまり強調せず、さりげない足元のおしゃれって感じです。
でもわかる人にはわかる。う~んマンダム。
問題のブレーキの性能ですが、普段の走りではわかりませんねw
緊急事態が発生して、急ブレーキしたときに本領が発揮されるかな?
でも、確実にタッチはよくなっているので、達成感はあります。
今後はホースが劣化してきたらメッシュホースに変更します。
同じ金MOSオーナーを見かけたら積極的に話をしてみようっと。
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